ピッキング作業はきつい?速くするコツ

ピッキング作業とは

ピッキング作業とは、倉庫内の特定の商材(注文のあった品物)をかき集める作業のことを指します。物流倉庫の定番作業で、ピッキングは略してピックとも呼ばれています。

ピッキング作業は老若男女問わず、特別なスキルは求められないので、現場に初めて入った人達(新人)でも任せられることが多いです。

ピッキングの手順

ピッキングは、ハンディなのか手書きなのかによって少し異なりますが、大まかな手順は大体同じです。

まずは担当者から、紙のピッキングリスト(指示書)と商品を入れるカート「台車」(または商品を入れる段ボール箱)をもらいます。このピッキングリストの見方は現場によって異なるので、よく聞いておいたほうがいいです。

ピッキングリストには、商品名・色・数量・JANコード、ロケ等が記載されており、ピッキングリストに従って目的のロケ(商品が置かれている場所)まで行き、商品をピックし、ボールペンでチェック(欠品だった場合はボールペンでチェックしない等の現場によって決まりがあります)

全てピッキングしたら、最後にピッキングをした人の名前を書き、所定の場所にピッキングリストごと置きます。

欠品

ピッキング作業中、目的のロケに行っても商品が置かれてない場合があります。欠品だった場合の対処法は、現場によって異なるので事前に聞いておきましょう。

速くするコツ・ミスしない方法

ピッキングを速くするコツとミスしない方法です。まず、ピッキング作業を速くするコツは、ロケ図を覚えて、探すときは商品から探します。これだけで大幅に短縮可能です。

ロケ図を覚える

ピッキングが遅い人はロケ図(倉庫内のマップ)を覚えてない傾向があるので、完璧に覚えるようにします。

ロケ図はほとんどの物流倉庫で作成されており、現場の壁に貼られているケースが大半です。見つからない場合は、ロケ図がないかリーダーや社員に尋ねるとよいでしょう。

商材は商品名で覚える

ピッキングを教わる際は、バーコード(JANコード)数字の下~桁で覚えてくださいと指示されることが多いです。しかし、初めから下~桁で探していたら時間がかかりすぎますので、商品名(色)⇒サイズ⇒数量⇒バーコード下~桁で覚えるようにします。

商品名とは、「ジーパン、アクセサリー、服、タオル」とかですね。例えば、ピッキングリストに「ジーパン、色:青、サイズ:M、数量1、バーコード:0123」と書かれていたら、青色でMサイズのジーパン数量1つと覚えて、それをすぐに探します。見つかったら、バーコード下~桁を確認し合っていれば、チェックして終了。

バーコードを見てから探すよりも、商品から探したほうが圧倒的に速いです。

きつい

ピッキング作業がきついかどうかは商材にもよりますが、重いものでなければ基本的には楽です。ただし、指示書によっては大量の商品を段ボール箱に詰め込むことがあるので、そうなるとそれなりの重さにはなりますので気を付けましょう。

ピッキング作業をやるならアパレル現場(洋服、ジーパン)や文房具系の現場がおすすめです。

おすすめしない現場は、飲料水現場と靴の現場です。まず、飲料水現場のピッキングは商品をケースで運ぶことになり、重く腰にくるのでおすすめしません。

また、靴の現場ですが、靴はかさばる上に重く、ピッキングするさいに細かいルールが多く面倒なので新人にはおすすめしません。

誤ピック

ピッキング作業でのミス(商品、色、数量等が異なる)を誤ピックと言います。ピッキングされたものは検品の方達がチェックして、誤りがあったらその人(ピック者)の名前が社員等に報告されています(現場によって異なる可能性あり)

なので、派遣の方で頻繁に誤ピックが発生した場合は、出禁にされる可能性もあるので要注意。

気を付ける点

ピッキングをするさいの注意点ですが、ピッキングリスト(指示書)を置く位置は決まりがあり、商品の一番上に奥だの、一番下だの、2枚目にはさむなど色々と制約があります(現場によって異なる)。この手順を怠ると、現場によってはパートからギャアギャアわめかれますので要注意。

時給

ピッキング作業の時給は1000円前後が相場。現場によって時給は異なりますが、ピッキング作業はデバンニングと異なり楽なので、基本的に高時給になることはないです。

また、物流倉庫で働くと、ピッキング作業だけをやらされることはないので注意(この業界は人手不足なので、動ける派遣やパートとかは、ピッキング以外の色々な作業をやらされます)

服装

ピッキング作業をするさいの服装についてはそこまで厳しくないです。カジュアルな服装は問題なく、ピアス、ネイル(爪が極端に長くない)でもOKな現場は多いです。

向いている人

ピッキング作業が向いている人は、コツコツ作業が得意な人。基本的に色々なロケを回るので、体を動かしたい人でも向いてると思います。

向いてない人

ピッキング作業が向いてない人は、あまり体を動かしたくない人。ピッキング作業は庫内を回り、商材をかき集めるので、それなりに動きます。でかい倉庫の場合はロケが広いので、体力を使うことが多いです。

また、ピッキング作業に限らず、物流倉庫は、基本的にエアコンを完備してない現場が多いです。その為、夏は35度近く、冬はダウンジャケットなどが必須になるので、暑さや寒さが苦手な人はお勧めしません。

得られるスキル

ピッキング作業で得られるスキルは特にないですね。元々特殊なスキルがなくてもできる仕事がピッキング作業です。

強いていうなら、ピッキング作業で得られるスキルは、体力が付くことと、暑さや寒さへの耐性が付くことです。暑さや寒さの耐性というのは、物流倉庫の現場はエアコンがない現場が大半なので、夏は暑く、冬は寒いからです。

ダイエット

ピッキング作業は庫内を一日中回るので、かなり歩くことになります。その為、ダイエット目的の方にも向いてると思います。近所を散歩したりジョギングしても痩せますが、給料は得られませんし、ジムに通った場合はお金がかかります。

しかし、ピッキング作業なら、お金は稼げますし、現場の人達と適宜会話しながら仕事することができるので面白いです。

楽にピッキングをする方法

ピッキング作業は一日中歩き回るので疲れます。なので、作業中はピッキング用の靴(安全靴)を用意しておくことをお勧めします。安全靴を履いてるか履いてないかで一日の疲れはかなり変わってきますね。

若い人は普段はコンバース等のお洒落なスニーカーを履いてると思いますが、こういったお洒落なスニーカーは現場で働くことを想定されて作られたスニーカーではないのでお勧めしません。また、現場に出ると靴は汚れますので、なおさら履くメリットはないですね。

会社によっては安全靴を履かないと現場に出られないところも結構ありますので、安全靴を用意しておくメリットは大きいです。

安全靴でお勧めなのが、アシックスの安全靴ですね。Amazon等で売っているので、1着用意しておくとよいでしょう。私は「CP102、CP103等」を使ってますが、その辺のホームセンターに売っている普通のスニーカーと比較しても格段に足への負担は軽減できてます。

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Posted by 管理者